2010年1月8日金曜日

飯能 天覧山中腹

釈迦如来(文化2(1805))
脇は阿難尊者(摩迦)迦葉尊者

天覧山の石仏群は、5代将軍綱吉の母桂昌院が綱吉の病気
平癒報恩のため造立した。権力の頂点に立つひとの造立した
ものであり、このブログでとりあげている他の庶民的な石仏と
はまったく対蹠的な石仏群。造立したひとも、個々の仏像の
大きさやできばえにも他の石仏とは大きなちがいがあるが、
飯能の石仏からこのこれらを除外するわけにはいかない。
ここには十六羅漢と羅漢、地蔵菩薩、聖観音など数多くま
つられている。

下の写真は釈迦三尊だが、人間としての釈迦を尊重する曹
洞宗の宗旨にのっとって脇侍は阿難と迦葉が据えられている。















釈迦如来アップ
釈迦の膝にのせられた頭部はもともとはなかったのではないか?
後世のひとが首のとれた他の石仏を修理するさい、のせたのではないだろうか。















十六羅漢



























地蔵菩薩(左:元文5(1740) 右は造立年不明) 














弥勒菩薩
こわれた頭部がとりかえられ、宇宙人(?)を想像させる。釈迦滅後5億6700万年後(または5億7600万年後)に現れるとされる未来仏にはふさわしいのかもしれない。


















聖観音頭部


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