脇は阿難尊者と(摩迦)迦葉尊者
天覧山の石仏群は、5代将軍綱吉の母桂昌院が綱吉の病気
平癒報恩のため造立した。権力の頂点に立つひとの造立した
ものであり、このブログでとりあげている他の庶民的な石仏と
はまったく対蹠的な石仏群。造立したひとも、個々の仏像の
大きさやできばえにも他の石仏とは大きなちがいがあるが、
飯能の石仏からこのこれらを除外するわけにはいかない。
ここには十六羅漢と羅漢、地蔵菩薩、聖観音など数多くま
つられている。
下の写真は釈迦三尊だが、人間としての釈迦を尊重する曹
洞宗の宗旨にのっとって脇侍は阿難と迦葉が据えられている。
釈迦如来アップ
釈迦の膝にのせられた頭部はもともとはなかったのではないか?
後世のひとが首のとれた他の石仏を修理するさい、のせたのではないだろうか。
十六羅漢
地蔵菩薩(左:元文5(1740) 右は造立年不明)
弥勒菩薩
こわれた頭部がとりかえられ、宇宙人(?)を想像させる。釈迦滅後5億6700万年後(または5億7600万年後)に現れるとされる未来仏にはふさわしいのかもしれない。
聖観音頭部
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